10日ほど前に、坂道ダッシュをしていて、右太もも内側に痛みを感じ来院の高校生(16才・男子)C君。
本日は、左太ももの内側に同じような痛みを感じ来院。
「左のハム、やりました。」
「アレ?・・・右はどうしたん?」
「治りました。それで、頑張って練習してたら・・・」
「ちょっと・・・うん・・・どしたん。何しよったん?」
「300mのかえる飛びやってる途中、100mくらいで痛くなりました。」
「何時ころ?」
「・・・3時頃です。」
何で無理をするんだろ・・しかも、やっと治ったところなのに、と思いつつも治療を始めなければなりません。
前回同様、患部には氷水を当てます。痛いのは左太もも内側の1点。親指で押した程度の範囲です。
前回同様、対角の右上腕内側の圧痛点を見つけます。確かに1点しかありません。その一点に、鍼を刺し、その後お灸を20壮くらいします。
「さあ~、起きてもらっていいですか?どうすると痛いの?」
「伸ばすと痛いです。」
ベッドの上で左脚を前に出し、右脚は座ったままで上体を前かがみにするC君。丁度、ハードルを飛ぶような格好です。さすが、陸上部。
「大分良くなりましたが、まだ痛いです。」
「来た時が10の痛さだったら、今は?」
「4です。」
今度は、右手第2指(人差し指)の第2関節の圧痛点2カ所に15~20壮のお灸。
「今度は、どうですか?」
ゆっくりと前屈をするC君。
「あっ、大分いいです。2くらいになりました。」
次回の予約をして、帰りる姿のC君。確かに足は引きずってはいません。
しかし、ちょっと心配です。
『無理すんなよ~~』