50才代の女性患者Bさん。左股関節の前面が痛くて左のくつ下をはく事ができません。
背中も左側の肩甲骨から腰にかけてパンパンに張っています。
まずは腹診。脾、肝、腎経にコリがあります。これらは全て足先、足裏から下肢体幹と流れています。股関節が痛いのもうなずけます。足の大切なツボ(要穴と言います)に鍼を刺して、お腹を緩めます。
今度は、左を上にして横向きになってもらいます。左足首を軽くねじると、
「気持ちいいです~~」
しばらく、気持ち良さの状態をキープしてもらい、徐々に親指で圧痛点を探します。
「痛った❣️」
ありました!そこに鍼を刺して、今度はうつ伏せになってもらい、膝ウラの圧痛点に鍼。
「ゆっくりと起き上がってみて下さい。股関節はどうですか?」
「アレ!足が組めます❣️」
「あ~~良かった!今度は仰向けになってもらえますか?」
左内踝(うちくるぶし)に鍼を刺すと、
「うわ~~肩甲骨の下辺りまで来ます❣️」
しばらく、この状態を続けて股関節の状態を聞いてみました。
「痛みの部分が狭まっています❣️」
今度は、膝ウラの圧痛点(陰谷=インコクというツボ)に鍼を刺しました。
「股関節の外側(大転子=ダイテンシという骨の出っ張り)にビビビッと来てます」
同じ様に、一度立ってもらって股関節の様子を聞いてみました。
「あ~~随分痛い範囲が狭まりました❣️」
「今日は、これぐらいで終わりましょうか!」
Bさん、くつ下もはけるようになりました。良かった、良かった!