おおよそ3ヶ月前から来院。週1回くらいのペースで今回が10回目の70才代男性患者Bさん。病院では、下肢静脈瘤、脊柱管狭窄と診断されています。初診では、両足底が深さ1cm
位しびれて、歩行が難しい程でした。良くなったり、元に戻ったりしながら、徐々に回復しています。
今回は、足底の痛みはありませんが、左の足先にしびれ感が残っています。
早速、山元式新頭鍼療法(YNSA)で頭皮に5本鍼の刺し置きをします。左のおでこの生え際に鍼を刺すと、
「先生、左の足先3本に来ました❣️」
どんぴしゃで、ツボに刺さったようです。残り4本は、特に変化はありませんでした(*^^*)
左手を全身と捉えると、親指が右下肢、人差し指が右上肢、中指が脊柱と頭、薬指が左上肢、小指が左下肢となります。最近の治療では、この見方で指にお灸を据(す)え、患部を治療することが増えています。
特に、冬場の寒い時期は、極力肌を出したくありません。なるべく、肘から下、膝から下、頭のツボを使った治療をするようにしています。患部の左足のしびれに対して、左小指に7ヶ所お灸をします。
「先生、右足に来ます。途中から右足が浮いた感じになります❣️」
左足にアプローチしたはずだったのですが、なぜか右足に反応があります。
今度は、右足にアプローチしてみます。左親指の圧痛点を丁寧に取り、お灸をします。
「先生が、親指先端を叩(たた)くと、右足ウラに響きます❣️」
「へ~~え~、面白いですね!チョット叩(たた)きますね~~・・・・どうですか?」
「やっぱり、響きます❣️」
初診時は、どこを触っても、強く押圧しても何も感じなかったBさん。
この3ヶ月で感覚は随分回復しているようです。
過去のカルテを読み返してみると、足底が完全にしびれているため、足底の強刺激を中心にスタートし、足底のお灸へと移行。次に、山元式新頭皮鍼療法(YNSA)の導入。
YNSAで治療し始めてから、感覚が鋭くなっている様です。今後とも、YNSAを併用していく必要がある様です。