1ヶ月に8回も熱心に通院されている50才代の女性患者Bさん。
フォーク世代なので、いつもフォークをかけてお待ちしているのですが、たまには「ヒーリング・ベスト・セレクション」もいいかな~と・・・・
「 音楽は、これでいいですか?」
「フォークをお願いします❣️」
『あちゃ~~、失敗してしもた。すみません?』と反省。
これは、いい治療でお返ししないと!・・・ちょっとだけプレッシャーがかかります。
Cさんは、小学生の時、縄とびをしていて、右股関節が抜けるような感覚になったそうです。それが影響してか、エアロビクスをしていて股関節痛となり、夜も眠れない事があったそうです。乗車する時は、座席に着いた後、右太ももを両手で抱えて引き上げなければなりません。
それから、10年前、階段から落ち、左肘殴打で肋骨骨折。現在も左肩に違和感があります。
今回で8回目の来院。
乗車時の動作もスムーズになりましたが、まだ股関節の奥にスジ状のコリを感じ、痛みがあるそうです。
また、肩の前の部分(三角筋の前部繊維といいます)が痛いそうです。
そこで、天城流とクスノキの瘤(こぶ)を合体させた技で治療し、気持ち良く治っていただく事に。
天城流では、股関節奥の痛みを、同側の肘の筋膜を剥(は)がして取ります。
その理由は、東洋医学的見方をすると分かります。肘には小腸経という経脈があり、小腸まで絡(から)むため、股関節に影響すると考えます。
仰向けになったBさんの右肘を、クスノキの瘤(こぶ)で揺すります。揺すること10分。
「Bさん、ゆっくり起き上がっていただいて、宜しいでしょうか?・・・・どうですか・・・」
「ああ・・・大丈夫!痛くないです❣️」
「あ~~、良かった・・・そしたら、今度は、左肩ですね。じゃ~~ベッドに戻っていただいて、宜しい
でしょうか?」
今度は、肩の前側(三角筋前部繊維)。天城流では、親指母指球の筋膜剥がしで治します。
再びBさんの母指球をクスノキの瘤(こぶ)で揺すります。揺すること10分。いつの間にか、Bさん小さなイビキをかいています。ついでに、足の指揉(も)みのサービスして終了。
「凄く気持ち良かった❣️肩の調子もいいです。」
トロ~~としたBさんの顔を見ると、やはり、気持ち良さが薬であるとしみじみ思うのでした。