モゾモゾ体操(その4)

モゾモゾ体操(その4)

「足は親指、手は小指」という重心安定の法則を身に付けましょう。日常の動作に力みがなくなります。特に施術家は、常に患者さんと接しているのですから、自ら力んでいると、患者さんにそれが伝わり、患者さんに影響してしまいます。

さてそれでは、何故、足は親指で手は小指なのでしょうか?

写真のガイコツ(トンスケという名前です)は、脱力した状態のカラダの骨組みです。

正中線は頭頂から地球の中心に向かった重力を可視化した線。これを見ると、手の小指と、足の親指が正中線近くに位置しています。

これが、「足は親指、手は小指」と言われる所以(ゆえん)です。

足の親指が正中線の近くにあるため、カラダを支えるのに重要な役割をしています。また、

第1中足骨(親指側)の頭(あたま)に二個の種子骨(イラスト参照)があり、カラダを支える補助となっています。これで、足は親指という意味は、分かると思います。

では、「手は小指」

小指側の中手骨と、尺骨の間に小さな豆や鈎(かぎ)がある豆状骨、有鈎骨(イラスト参照)があります。これらの骨が、しっかりと物をつかむ補助役となります。

そして、小指を握りしめる動作が連動していくと、肘が内側(正中線寄り)に向いていき、脇が閉まってきます。この一連の動きが重心を安定させていく重心安定の法則です。

このことを理解した上で、モゾモゾ体操をしてみましょう。

仰向けになり、手をしっかりと耳の横に付けて、伸びをしましょう。この時、小指側を伸ばすのでしょうか?あるいは、親指側伸ばすのでしょうか?

私は、答えを言いませんので、一度試してみて下さい。