3年前から側頭部から左顎関節の痛み悩まされている40才代の女性Bさん。病院で検査を受けても、健康体だと診断されています。
にもかかわらず、この3年間で痛みを感じなかったのは、好きな歌手のコンサートに行った日の2日間(アドレナリン分泌による痛覚麻痺)だけです。
お花見に誘われても、痛みがひどくなって心配をかけるのが嫌なため、断っています。
『お友達と、普通にお茶会がしたい‼️』というのかBさんの切実な願いです。
山元式新頭鍼療法(YNSA)での施術をする以前は、頭痛に関しては首の圧痛点にお灸をしていました。これが、非常に効果的で、10数年来の頭痛が治ることもありました。
YNSAでは首診をして、頭皮に刺鍼することで首の圧痛点をなくす診断治療があります。
そこで、私が考えたのは、頭に鍼をしたまま、首にお灸をするという単純なことです。やってみると、効果てき面。側頭部の痛みがなくなりました。ただ、左顎関節の痛みが残っています。
そこで、左内踝(うちくるぶし)から親趾(おやゆび)にかけての圧痛点にお灸。すると、顎関節の圧痛範囲が狭まってきました。初診は、これで終了。
4日後、Bさん来院。
「痛みは出てきましたが、弱い痛みに変わってきました。」
そこで、2日目は、お灸をしないで山元式新頭鍼療法(YNSA)のみで治療。
3日後にBさん来院。
「治療翌日には、頭痛を忘れる時もありました。翌々日の午前中は調子が良かったのですが、夕方から顎関節が重くなってきました。今日は、後頭部と顎関節が重く、足も重くなっています。」
徐々に頭もカラダも重くなって来たようです。そのため、今回は山元式新頭鍼療法(YNSA)プラスα。ここで一言、
「私は、まだ山元式新頭鍼療法(YNSA)をしっかりと修得していないため、こういう結果になっています。来年1月までには、YNSA を身につけるように努力致します。」
YNSA で頭に鍼を11本刺し置きし、Bさんが訴えいた後頭部と首の圧痛点に軽く指を添えるだけの操法。5分ほど経ったので、
「今、どうですか?」
「痛くないです。軽いです❣️」
「・・・はっ???・・・痛くないんですか?」
「後頭部は、もう痛くないです。ただ、顎関節痛が引いたり、出てきたり・・・」
そこで、左手中指の第一関節周辺の圧痛点にお灸。しかし、顎関節痛は出入りを繰り返しました。
後頭部痛が出てきたのは、側頭部痛が無くなり、元々あった後頭部痛が現れたと考えます。良くなっている証拠です。
こんなところで、3日目は終了しました。
2日後の治療が今から楽しみです。