山元式新頭鍼療法(YNSA)の初日、セミナー参加者で体調が良くない人の治療レポート。
40才代の女性Aさん、下の奥歯が痛いそうです。
山元先生は、Aさんの左右の親指と人差し指の間を、親指で同時に診ます。
これを合谷診(ごうこくしん)といい、現在、山元先生が最も良く使っておられる診断法です。理由は、簡単で手っ取り早いからだそうです。
その合谷診、私には思いのほか難しいのです。
どうも強く押圧する癖が付いているようです。セミナーなどで多くの先生方と一緒に学ぶと、自分のことが良く分かります。自分では、かなり繊細な方だと思い込んでいたのですが、かなり無神経のノー天気・・・!
ま~~ボチボチ直していきます。
さて、Aさんの合谷診、左の合谷にコリがあるため、左眉の上に鍼を刺し置き。
山元先生は、前回のセミナー時より短い15mmの5番鍼(直径0.25mm)を使っておられます。
「これと、これとは、こっち?」
「ハイ!」
山元先生は、左手親指の爪をおでこに対して直角に立てて、その接点をローラーのように転がし、数mmの差異を聞き分けてもらいます。
Aさんが痛みを感じた箇所に到達するように、やや手前数mmに30度くらいの角度で刺し、押し込んでいきます。2本程刺しますが、奥歯は痛いままです。
刺す鍼の位置は、眉の上に変わりはないのですが、段々と外側に移動していきます。
「今度は、どうですか?」
「場所が、変わった感じがします、後ろの方に。」
山元先生は、おでこに鍼を刺すたびに、合谷診をして、カラダ全体のバランスを確認します。この合谷診で次どこに鍼を刺すのか、決定するのだと思います。このあたりが一番難しいさじ加減。私には、まだ理解が出来ていません。
「今度は、どうですか?」
「ボワッ~~とした感じに変わりました❣️」
「これで、様子をみてください。」
ということで、終了となりました。
私は、杉本練堂先生が創設された天城流も学んでいます。それには、虫歯の痛みを眉毛を刺激することで取る手技があります。
結果として、よく似た手技となることに驚きました。Aさんに今回の手技のことを、伺ってみました。
「私は、感覚点の口(くち)の部位が眉毛の上だから、その延長で外側に伸びていったのだと思います。」
という名回答をいただきました。
Aさん素晴らしい❣️