山元式新頭鍼療法セミナーレポート2

山元式新頭鍼療法セミナーレポート 2

遠方から来られた全盲の60才代の男性患者Bさん、奥様が車椅子を押して来院。

3日連続で治療を受けられます。

Bさんは、3~4年前から視野狭窄になり、現在では全く見えなくなりました。また蓄膿症とパーキンソン病も併発しています。

セミナー初日(Bさんの2日目)

「先生、ずいぶん変わりまして、顔がうつ向かなくなりました。楽になりました。足のこわばりも取れました。」

奥様がBさんに代わって話してくれました。確かに、普通にしておられます。どうやら以前は、顔が地面と並行になるくらい頭を垂らしておられたようです。奥様の仕草で分かります。

山元先生は、昨日のレポートで書いたように、左右の親指と人差し指の間の合谷(ごうこく)というツボの診断を丁寧にされます。

人差し指の根元から、手首にかけての第2中手骨の際上わずか1.5cmほどにソマトトープ(小さな人型)があります。

どの様な人型かというと、第2中手骨と第1中手骨の交わるところを頭(あたま)とした身長1.5cmのソマトトープ。

これを、①下肢②腰部③胸部④頚部⑤頭部と分けます(5つに分けることは確かですが、分類は定かではありません・・・(*^ω^*)そして、この合谷診のポイントは、中手骨の際を軽く押圧すること。

山元先生はBさんに対して、合谷診とおでこへの刺鍼を繰り返し、8本の鍼を打ち、首への注射で治療終了。

Bさんに限らず、多くの患者さんに対して山元先生は、合谷診をした後、おでこのA点に鍼を刺されます。これは、合谷診の④頚部=A点に当たるところの反応があるからなのかもしれません。

セミナー2日(Bさん最終日)

「先生、真夜中に起きることなく、朝まで良く眠れました。」

治療の効果があり顔はうつ向いていません。山元先生は合谷診をしながら、おでこのA点1ヶ所に微妙な間隔を開け5本刺鍼。

「おお~~右が無くなると、左が出てきた・・・左は、陽性じゃないから、出てきた・・・右は、取れましたね、左はちょっとありますね。」

と、左(だったと思います)に1本。

「目は全然見えないんですね?僕の顔も見えない?」

うなずくBさんでした。

左首に注射で終了。