午後のセミナーは、山元先生の講義です。ところが、途中から患者さんがみえられました。
70才くらいの男性患者Dさん。
「どこが痛い?」
「全身ですが、特に肩です・・・両手バンザイができません・・・・朝起きるとですね~、肩が痛うなって、ションベンちびりそうになるとです・・・でも、先生の顔を見ると痛みが和(やわ)らぎます。」
今回、山元先生は合谷診から右腕診(合谷のコリが強い右腕を選択し、右肘内側の圧痛点を探ります)。その結果、正中線からやや右側のおでこの生え際(A点)に、刺鍼を9本。
すると、合谷のコリはとれました。
次に、正中線沿いに生え際から頭頂部にかけての脳神経点。
私が見た限りでは、10番迷走神経、11番副神経に刺鍼。
「手を上げてよ!上がる?」
Dさん、勢いよく耳に付くくらいに、両手をあげます。
「うお~~~~~~~~」
研修生全員から思わず驚きの声。
「肩は、どう?」
「先生の念力のおかげで、肩も柔らかくなった気がします。両手上げて、背中洗いも・・・・出来ます・・・ほらっ!・・・痛みは9割なくなりました・・・楽になりました。」
とニコニコ顔のDさんでした。