開業して3年近く経ちますが、初めて外国人の患者さんが来院されました。
60才代の女性Cさん。膝が悪そうに杖をついていますが、膝は痛くなく、右腰痛だそうです。日本人のお友達が3人付いてこられたので、待合室が急に賑やかになりました。
「腰が痛いのだったら、3日前に京都で見つけたツボが非常に効きます。」
日本人のお友達は、半信半疑の表情で私を見つめています。
いつもの様に、山元式新頭鍼療法(YNSA)で頭に5本置鍼。
待合室の正面にイスの高さ位の畳部屋があります。そこにCさんは座って、私は低いイスに腰掛けて、合谷診(親指と人差し指の間の診察)をします。
そのため、お友達は、Cさんの治療を見ることができます。
今度は、奥の治療室にあるベッドに移動していただきます。そこで、3日前に見つけた「足の腰痛点」に3本刺して、ゆっくりと起き上がっていただきました。
「Well I don’t feel pain.」
「OK… 治りました。」
「えっ‼️」
お友達がびっくり顔で私を見つめます。
「はい・・・終了ですが、頭に鍼を刺しているので、30分ほど横になって休んでいただきましょう。」
という事になり、Cさんにはゆっくりしていただく事になりました。
30分経ちゆっくり起き上がり腰の痛みを確認。やはり、痛みはありません。ところが、不思議な事が起こりました。
Cさんの右側頭部に血痕があります。ペーパーシーツにも血痕が付いています。しかし、私は鍼を後頭部に刺していません。それは、お友達3人もしっかりと見ているので、間違いありません。
Cさんに、今朝どこかで、転んだり、頭をぶつけることがあったか・・・伺っても、
「No!」
もしかしたら、足裏に3本刺した刺激で、頭が反応したのかもしれません・・・・カラダは、不思議のカタマリです。