東京医療専門学校附属施術所の研修生時代、研修生同士でよく鍼を打ちあい、私は面白がられる存在でした。というのも、私が患者になってベッドに横たわり、相手がツボを探し、指がツボに触れると、私のカラダは「ビック」っと反応するからです。
相手にとって、非常に分かりやすい患者なのです。それと、もう一つ。
置鍼して私がゆったり横たわっていると、勝手にカラダが動き出すことがあるのです。これは、必ずしもあると言うのではなく、7~80%の確率です。
最初のうちは、奇妙に思われましたが、当の本人は、非常に客観的で意識がはっきりしているのです。
「心配しないで下さい、カラダが勝手に動くだけですから。この状態は、調子がいい証拠です。」
と、説明するようにしていました。
なぜ、このようなカラダになったのか・・・それは、操体法を学んだためだと思います。
2001年、私は操体法の創始者・橋本敬三先生(医師)の直弟子、三浦寛先生に弟子入りしました。当時、三浦先生は、皮膚に触れるだけの治療をしておられ、私は、それを見続けていました。
20人くらい集まるセミナーでも、皮膚の操法を学びました。その間に、カラダが無意識の動き(自発動とか、半覚醒とも表現されています)を覚えてしまったようです。
今更、なぜこんな事をいうのか?
珍しく、私自身に鍼を刺したからです。そして、効いたからです。
患者さんだけに聴くのではなく、自分のカラダに聴くことが大切。
「もっと自分自身に鍼を刺す宣言」をいたします!