昨日は、「痛みと触覚を同時に感じると、触覚の方を優先的に脳は感じる」と 述べました。注射鍼のように鍼を直に刺す中国鍼は、痛みをともないます。
しかし、プラスチックで出来た丸い角の鍼管で、皮膚をしっかりと抑え、圧力をかけた上で、細い鍼を同時に皮膚に刺すと、触覚優先となり、痛みを感じないことが多いのが日本式鍼の特徴です。
ところが、山元式新頭鍼療法(YNSA)は、中国式で直に鍼を刺すのが一般的になっています。そのため、「チクッ」と、痛みがあります。私は、まだYNSAの初心者なので、患者さんによっては、痛みのため、気分が悪くなるケースもが2度もありました。
そこで、YouTube の映像から研修会の先生方の手技をチェックしてみました。すると、鍼管を使用している先生もおられたのです。
「よし、鍼管でやろう!髪の毛が多い人などは、鍼を見ながら刺すことが難しいし、かえって鍼管を使った方が、やりやすいかも・・・・」
と、自分のふくらはぎに鍼管を当てて、練習をしました。刺したいツボに対して、まず親指の爪を皮膚に対して直角にあてます。そのあと、爪を35°くらいに倒します。
そこへ鍼管をはめ込み、やはり35°くらいの角度を作り、鍼を刺します。
すると、鍼は刺したいツボから5mmくらい手前から斜めに刺入していくので、結果、ツボに当たるようになります。
この手技だと、髪の毛が多い人にも感覚さえつかめば、やりやすいと思うのですが・・・