柳の下のドジョウ?

30才女性患者Aさん、右肩甲骨の内側に痛みを感じ、カラダをひねると痛みが増します。

合谷診では、やはり胸椎にコリがあります。左肩甲骨に対応する左生え際C点に3本置鍼。

前日、運送業を営む50才代の男性患者Cさんが「ケンビキだけが、痛いんじゃ・・・ここよ。」と来院されましたが、AさんもCさんと同じところに痛みがあります。ということは、Cさんと同じ治療法が考えられます。

肩甲骨と胸椎の間の痛みを、腸骨と腰椎の間にある圧痛点に置鍼し、肩甲骨の痛みを取る。

はたして、「柳の下のドジョウ」になってしまうのか・・・やってみないと分かりません。

Cさんの場合、腸骨の圧痛点は、比較的簡単に見つかりましたが、Aさんの場合、なかなか見つかりません。この場合、患者さんにどこが痛いのか、しっかりと聞くことが大切です。

その痛点に対応する腸骨と腰椎の間の位置を推測し、押圧すると見つかりやすいです。ようやく見つかり、置鍼。一カ所見つかると、徐々に見つかり始め、合計5本の置鍼となりました。

「ひねっても、痛みが無くなりました。ガムテープのノリの部分が少し残っている感じです。」

そこで、胸部ソマトトープ(小さな人型)の肩に対応する、胸骨柄の圧痛点(イラスト参照)に鍼をして、改善出来ました。どうやら、ドジョウは見つかったようです。