首のコリを腰で治す


体調崩すと来院される60才代の男性患者Aさん。今回は、左の首に硬いコリを感じ体全体が火照(ほて)って仕事もできない状態です。まず合谷診(人差し指と親指の間の触診)をして、A点(おでこ中央部の生え際)に5本置鍼。

以前、下記のような相関関係を述べたことがあります。

頭骸骨⇄仙骨

下顎骨⇄寛骨(腸骨+坐骨+恥骨)

頚椎⇄腰椎

Cさんの場合、左頚椎1~2番にコリがあります。ということは、左腰椎4~5番にコリ、圧痛点があるはずです。

「Cさん、ここ・・・・どうです?」

「痛った‼️そこじゃ、先生そこじゃ‼️」

やはりありました。よくよく見ると、その圧痛点の2cm内側の腰椎に、5~6cmの手術の跡がありました。10年前、脊柱管狭窄のため、チタン合金のプレートを埋め込み、ボルトで止める手術をされたそうです。その周辺の筋膜は、著しく歪み、頚椎を引っ張っているはずです。頚椎はその引っ張りに対して、コリを作っていると考えます。

寸6の3番鍼(長さ50mm直径0.2mm)で、圧痛点に直刺。

「ひやーーー来た‼️背中がのけ反る・・・星がチカチカ出た‼️・・・・カラダが熱い・・・・汗がバーッと出てきた・・・・先生ここじゃ、ツボに入ったんじゃ。今度は、足のウラがジンジンしてきた・・・・こもった熱が出よる❗️先生、足首がよう動く、左ももの痛みも無くなった」

Cさんは、カラダに起こっている変化を的確な言葉で実況放送してくれます。

「先生、今日はこの1本だけでええ。もう十分じゃ。」

「目がよう見える、首のこりも無いなった。」

Cさんが、治療の終了も決めてくれます。ありがとうございます。