高校3年生のA君、入学当初にギックリ腰。
整形外科でコルセットの固定と、薬を飲んで治療するも、年中無休の軟式テニス部の練習のため、再びギックリ腰、1年前の事です。
整形外科でコルセットと薬で治療をするが、慢性腰痛に悩み、本日来院となりました。
「鍼治療は初めて?」
「初めてです・・・めちゃ楽しみです!」
「へ~~そうなん、頭にも鍼刺すけど、大丈夫?」
「大丈夫です。」
さすが体育会系の男子。鍼治療をやる側も非常に楽です。
合谷診(人差し指と親指の間の触診)と上腕診をした上で、オデコに鍼を刺しますが、置鍼するたびに、上腕がゆるむため、
「すごい!緩んでいる・・・めちゃ面白いですね~~楽しい!」
『何とやりやすい患者さんなんだろう・・・こっちも、めちゃ楽しい!』
次に右前腕の肘窩横紋外側(肘のウチガワにある横紋のソトガワ)に4本置鍼します。
「どう、これで腰ねじると痛い?」
「あっ、軽くなってる。」
「来た時が10で全く痛くないのが0なら、どのくらい?」
「6~5くらいになってます。」
「今度は、背中に鍼するよ。ここ痛かろう?」
「痛いっす!」
肩甲骨の膨隆した圧痛点に鍼を刺して抜きます。これでも、A君の腰が緩んできています。
「今度は、ベッドでうつ伏せになってもらおうか?鍼刺しとるけん、気をつけてや。」
「はい・・・腕の鍼、痛いっす。」
「あんな~~、ここ痛かろう?」
「痛いっす!」
こんな調子で右ふくらはぎに鍼を刺しては抜いていきます。右側のお尻の方が、左側のお尻より緩んできました。
「今度は、仰向けになっください・・・・ここ痛い?」
「痛いっす!やばいっす!」
「来た‼️わは~~足全体に来てます‼️面白い🤣」
A君は、鍼の響きが大好きな様子です。何度も何度も、「面白い!」を連発します。
「これって、刺してる鍼(右肘)にも来るんですね~~、面白い!」
「そしたら、今日はこれで終了・・・鍼抜くけんね。」
「置き上がってください・・・腰をゆっくりネジって・・・どう?」
「1か0くらい」
かなり効いたようです。「またおいでや。」と、来週の予約を済ませて、楽しい治療を終了しました。