真理

 

2年前に、五十肩で来院された70才代の女性患者Bさん。今回も、五十肩で2年ぶり2回目の来院となります。前回は、天城流の考えでお灸を中心に施術し、痛みもなくなり、可動域に問題もなくなりました。施術した個所は、右胸、右脇、右肩甲骨、右母指球の圧痛点。

ところが、今回は山元式新頭鍼療法(YNSA)で治療。Bさんは、前回の治療を期待されていたはずですが・・・さて、どうなるのでしょう・・

合谷診(人差し指と親指の間の触診)と上腕診でオデコに置鍼3本。そして、Bさんに痛い右肩を上にして、横向きになってもらいます。肩⇆股関節(お尻)と捉えて肩の圧痛点を探します。ここで、もう少し具体的に筋肉のお話。

Bさんが痛みを感じている筋肉は、三角筋といいます。この三角筋は、前部繊維、中部繊維、後部繊維と別れています。これらの筋肉に対応している股関節(お尻)の筋肉は、大腿筋膜腸筋、中臀筋、大臀筋だと私は考えています。そのため、丁寧に肩の圧痛点を探し、その圧痛点に対応する股関節(お尻)の圧痛点に7本の置鍼をしていきます。

結果、痛みもなくなり、可動域も普通に戻りました。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の施術は、真理をとらえた単純明解なものであると改めて感じました。