「ぷふ~~ハッハッハッハ‼️」
変形性股関節症で、1年2ヶ月前から来院されている50才代の女性Bさん。以前のような足を引きずるような歩き方ではありません。全く普通に歩いておられます。この数ヶ月は、1週間に1度のペースで体調管理のため、来院されています。
本日は、右股関節から右膝にかけて少し痛みがあるそうです。
山元式新頭鍼療法(YNSA)で、合谷診(人差し指と親指の間の触診)と上腕診をし、頭に置鍼をします。
次に、圧痛点を見つけ鉛筆で右足に印をつけます。その印と同じ配置で、右肩から右肘にかけて圧痛点があります。そこにも、鉛筆で印をつけます。YNSA では、股関節から膝の痛みを、肩から肘の圧痛点に置鍼治療します。
Bさんには、痛みのある右側を上で、横向きになってベッドで寝てもらいます。あとは、右肩から右肘の圧痛点に寸6の3番鍼(長さ50mm直径0.2mm)で置鍼。そして、ゆっくりフォークソングを聴いてもらいます。と、ここまではいつものパターンです。
「は~~い、Bさん、ゆっくり出来ましたか?そろそろ、鍼を抜きましょう。」
といつもの調子で抜いていきますが・・・Bさんが、眉間にシワを寄せて、右前腕をさすっています。Bさんがさすっているところは、鍼を刺したところではありません。
「そこ、痛いですか?」
「はい、何か変・・・痛い。」
「そしたら、右の脚(アシ)を出してください。」
私は、Bさんがさすっている前腕の部位に対応する右脚(アシ)付近を見て、少し燻(くす)んだ肌色のところを押圧しました。
「痛い‼️先生、そこ痛い。」
5番鍼(直径0.25mm=太い)で右脚の圧痛点に刺しながら、Bさんの右前腕を見ていました。すると、前腕の痛いところが、ピクピクと動くのを発見。
『うお~~凄い❗️動いた・・・これで大丈夫じゃろ?!』
「Bさん、腕どうですか?」
「アレ?・・・どしたん?・・・痛ないけど?」
「ほら、脚(アシ)の痛いのを、腕で取ったでしょう。それと同じで、腕の痛みは、脚(アシ)で取るのよ~~」
「ぷふ~~ハッハッハッハ‼️」
と大笑いのBさんでした、おしまい。