「カラダを通して分かった!」

2年前、頚椎症と診断された男性患者Aさん。漢方薬治療を続けるも、両腕が上がり難く、五十肩とも診断されました。

また、Aさん自身は、肩の左右差を感じているそうです。こういう時は、操体法で骨盤調整をします。ベッドに仰向けになってもらうと、右足の方が1cm長く、骨盤が右に傾いています。

こういう時の、骨盤調整法は様々あります。ゆっくり気持ちよく体幹を捻れば調整できますので、今回は説明省略。

骨盤の左右差が無くなったAさん、イスに座ってもらい、山元式新頭鍼療法(YNSA)を始めます。合谷診(人差し指と親指の間の触診)と上腕診をしながら、頭に置鍼していきます。途中から、

「なんか、肩が軽くなっていきよる気がする・・・あれ?、ホントにそんな気がする。」

頭の置鍼効果が、早速出てきました。今度は、ベッドで右肩を上にして横向きに寝てもらいます。肩⇆股関節(お尻)の相関関係から、治療を始めます。肩の圧痛点を探し、鉛筆で印を5カ所つけます。その5カ所と同じ位置関係で、股関節(お尻)に圧痛点が存在しています。丁寧に5カ所を見つけ、2寸の5番鍼(長さ6cm直径0.25mm)を置鍼します。

この状態でゆっくりしてもらい、鍼を抜き右肩の状態をチェックします。

「あ~~、伸びる。普通に腕を伸ばして、背中が反っていく‼️」

随分、調子がいいようです。今度は、左肩を上にして横向きになってもらい、同様に左股関節(お尻)に4本置鍼。しばらくしてチェックすると、右肩同様調子よく伸びが出来ました。

まだ、左肩に少し引っかかりがあるため、胸骨の圧痛点(胸部ソマトトープ)に置鍼。

「肩をお尻で治すなんて、半信半疑じゃったけど、カラダを通してよう分かった。また、来させてもらいます。」

とニコニコ顔で帰られました❣️