20年前の腰椎椎間板ヘルニア手術跡が痛み、しかも腰痛。肩もパンパンに張り気分が悪いという60才代の男性患者Bさん。
「傷跡、どうかなっとらせん?ワシや、ここが腫れとるように思うんじゃが・・・」
来院されるや否や、傷跡を見せてくれるBさん。
「・・・・いいや、別に腫れては、ないですよ。」
「ほうかや・・・もう、痛うてしょうがないんよ。肩もパンパンに張って気持ち悪い。何とかしてや!」
早速、合谷診(人差し指と親指間の触診)をしながら、第2中手骨を4分割し腰椎、胸椎、頚椎、脳の状態把握を行います。Bさんの場合、どこに触れても痛みがあります。相当お疲れのようです。
脳点、頚椎、胸椎、腰椎に対応する頭部、顔面に置鍼し、その度に合谷診で確認します。
「まだ痛いですか?・・・・ここ(合谷診)」
「あれ?どしたん・・・・痛ない。」
「首どうですか?」
「軽なってきとる。」
次は、胸椎に対応する眉毛の上に、左右9本の置鍼をします。
「背中どうですか?」
「背中は、もうどうもない・・・問題は、腰よ。」
そこで、腰椎に対応する左耳の周辺に6本置鍼。
「どうですか?」
「どしたん、左だけ楽じゃ!」
「今度は、右腰を狙いますね。」
右耳周辺にやはり6本置鍼すると、
「もうこれで、ええわいい・・・腰が軽なった。それにしても、鍼は速攻性があるのう~~凄い‼️」
後は、ベッドで好きなジャズを聴いてゆっくりしてもらいますが、10分程経つと、
「もう、ええわい。十分じゃ。家に帰ってシャワー浴びて、寝る。」
素直なカラダで、正直なBさんでした。