チーターの肩甲骨と腸骨をを見比べると、圧倒的に肩甲骨の方が大きい事に気付きます。ライオンもチーターほどではないのですが、肩甲骨が大きいです。それは、走る姿や獲物をつかむ姿を想像すると、容易に理解できます。これが、ゴリラやオランウータンになるとほぼ同じ大きさになります。
ゴリラやオランウータンが移動する際、足中心となりますが、木登りもよくするので、納得できます。ところが、人間は木登りをあまりしなくなり、足だけの移動となったので、他の動物と違い腸骨の方が大きくなりました。そして、下肢、上肢を別物のように考えがちになります。
ところが、人間もこれらの動物と同じ脊椎動物です。我々が赤ん坊の時、しっかりハイハイをしていました。新生児は、頭の大きさがカラダの25%ですから、肩甲骨と腸骨は同じ位の大きさだと思います。ですから、ハイハイが出来やすいのでしょう。
ここまで来て、私が何を言いたいのか・・・下肢、上肢は別物ではないという事です。常に関連し合って連動しているのです。ハイハイをしていた時の前足、後足の関係が今でも続いているのです。山元式新頭鍼療法(YNSA)は、このことを理解した上で、治療しています。
このように考えると、下肢の筋肉と上肢の筋肉の相関関係が見えてきます。これは、治療をしながら徐々に分かってくると思います。推測しながら、この事を少しずつ理解したいと思います。