肩甲骨と腸骨3

70才代の男性患者Aさん、農業を仕事にされています。農業は自然を相手の大変なお仕事。

自然の摂理を体感されているので、素直なカラダになりやすいのでは・・・・と、勝手に思い込んでいます。

本日のAさん、右の腰(腸骨と坐骨の筋肉)が痛いそうです。

「そうしたら、右の肩甲骨のここ・・・・痛くないですか?」

「痛っった・・・・ほうよ、そこが痛いけん、奥歯も痛いんよ。」

やはり、肩甲骨と腸骨の相関関係があり、しかも奥歯(下顎骨)とも関係がありそうです。

いつものように合谷診(人差し指と親指の間の触診)Aさんの場合、右腰痛にもかかわらず、合谷診では、全て左手に痛みがあります。頭に8本置鍼します。

ベッドに、痛い右側を上にして横向きになってもらいます。Aさんの肩甲骨を丁寧に診ていくと、圧痛点のオンパレード。痛いところに鉛筆で印をつけ、そこに鍼を刺し抜きしていきます。

Aさん、ベッド下ろします・・・・ゆっくり、起き上がって腰の状態をチェックしてみてください。」

「・・・・横の痛みは無い・・・・残りは、お尻の下(坐骨)です。」

どうやら、痛いのは右梨状筋のようです。この筋肉に対応するのは、肩甲骨の棘下筋のような気がします。棘下筋の圧痛点に鍼とお灸。

Aさん、今度はどうですか?」

「・・・・ええ感じ、痛くないですね・・・・おまけに、歯痛が治りました!」

やはり、素直なカラダのAさんでした!