丁度、私が夜行バスに乗って京都に向かう日、60才代の女性患者Aの右膝が急に痛くなりました。1週間に1度の来院を1年3カ月続けておられるAさん、本来なら痛くなった膝の治療が出来たのですが・・・・今回は、7日間にわたる長期出張だったため、出来ませんでした。
誠に申し訳ございませんでした。
Aさんからは、「頭の鍼は、私には刺激が強すぎるので、別の治療法をして欲しい。」という依頼があり、山元式新頭鍼療法(YNSA)を鍼を使わず行っています。
上腕診(肘内側の横紋の触診)では、
左 頸椎、胸椎、小脳
・・右 なし
首診では、全てに反応なし。
首診は、12内臓点の診断をするのですが、異常なしということになります。そこで、本来なら基本治療である頸椎、胸椎、小脳の治療を優先すべきなのですが、Aさんが最も気にしている右膝の治療から始めました。
右膝の治療点は、G点という側頭部と耳ウラを軽く押圧して、右膝の状態をチェックしてもらいます。また、同じ側頭部にIソマトトープ(小さな人型)があり、この膝の位置に押圧。
そして、右膝の状態チェック。
「・・・少しずつ、良くなっています。あらっ、左膝と同じくらい上がるようになってきました。」
「右膝のどこが痛いですか?」
「・・・・ここです。」
「・・・・なら、ここ・・痛くないですか?」
と、右肘の圧痛点にパイオネックス(円皮鍼)貼っていきます。これで、十分膝が動き、痛みもほとんどなくなりました。
次に、Aさんにはベッドでゆっくり仰向けになってもらいます。そして、上腕診で反応のあった左頸椎、左胸椎、左小脳に対応するオデコ、側頭部に指を置いて7~8分。その後は、20分程ゆっくり休んでもらいました。
最後に、上腕診で左頸椎、左胸椎、左小脳のチェック。3カ所ともゆるんでいました。