最近、土曜、日曜日に予約なしの患者さんが、来院することが何度かありました。今日も、午前中にお一人。50才代の男性患者Aさん、2週間前から左首、肩及び左の背中にかけて痛みがあり、右肩(三角筋)も痛みます。
Aさんは、2年程前にかかと(踵骨=しょうこつ)を粉砕骨折し、そのリハビリとしてジムに通い始め、ボディービルダーのような体型をされています。週に5日くらい通っているそうです。このような方は、動くのが得意。そこで、操体法から始めることにします。
ベッドに仰向けなってもらうと、左足が1cm程長い。これは、骨盤が左に下がっているからです。両膝を立ててもらい、左右にゆっくり倒してもらいます。
「Aさん・・・左右どちらの方が、楽ですか?」
「・・・右の方が楽です。」
「そしたら、両膝を左に倒してみてください・・・私が、膝を押さえていますから、ゆっくりと、楽な右の方へ戻してみて下さい・・・実際には、動かないのですが・・・・カラダの中は、ゆっくり動いています・・・・決して無理しないで・・・気持ちのいい力加減で・・・・」
などと言葉掛けをして、Aさんのカラダに向かいあっていただきます。上手くいったようです・・・Aさんの足の長さがそろいました。
この後、上腕診(肘の内側横紋の触診)、首診をするのですが、Aさん圧痛点が見当たりません。やっと左の膀胱に圧痛点1つ。Aさんは、ジムに通って体調管理に気をつけておられます。健康診断ではどこも異常がありません。
そこで、Aさんの気にしている左首、肩、背中をイラストにあるよう置鍼。すると、痛みがなくなりました。後は、右肩・・・何となく右母指球かな(ジムで母指球を使っているイメージ)と、右母指球を押圧し、鍼を刺して抜くこと3回。
「・・・どうですか?」
「・・・いいようです・・・かなり、楽になっています。」
そこで、マイブームの胸骨に置鍼する事にしました。
「・・・どうですか?」
「・・・・あれっ・・・これだったら、右手で、シートベルト楽々できます‼️」
これで治療は終了とし、Aさんには30分ゆっくり休んもらいます。ジムで週5日も通い体調管理しているAさん、治りがとても早い❗️・・・・・と思いました・・オレもやってみるか・・・・