90才の女性患者Bさん、特に悪いところはないのですが、歩行が困難でツエが必要です。また、イスにすわってから立ち上がるのが非常に難しく、時間もかかります。実際に、イスにすわって立ち上がってもらいましたが、太ももに手を置き時間をかけてやっと立ち上がることが出来ました。山元式新頭鍼療法(YNSA)では、どんな患者さんでも、脳と頸椎、胸椎、腰椎を整える基礎治療から始めます。
合谷診(人差し指と親指の間の触診):左→左側から治療を始めます
上腕診:左頸椎、脳幹
:右頸椎
合谷診の進化系(合谷治療点を探す方法)で、合谷にある圧痛点を探し、左右とも腰椎にあることが分かりました。
合谷診の進化系:左腰椎
:右腰椎
それぞれに対応する個所に1本ずつの置鍼で、全ての圧痛点がなくなりました。
「Bさん、ここでイスから立ち上がってみて下さい。」
「・・・・あれ?立てた!」
あまりにもスムーズに立ち上がるBさんを見て、驚きました。次に、首診で12内臓点の圧痛点を探します。
首診:左小腸
:右腎、膀胱
やはり、それぞれに1本ずつの置鍼で、圧痛点がなくなりました。
「Bさん、もう一度立ってみて下さい、」
「・・・・スーッと立てた!」
最初よりもっとスムーズに立てました。今回は、膝や下肢を特にねらった訳ではありません。それなのに、こんなに効果があるとは驚き。Bさんは4日後に出張治療の予定です。今後の経過がたのしみです。