先日、愛媛マラソンがありました。高橋直子さん、土佐礼子さんも参加し、地元
の南海放送では、6時間以上放映する、ビッグイベントなのです。おもてなしが素晴らしく、参加者が年々増えているようです。このイベントに参加し、5時間代で無事完走した20才代のAさん。筋肉痛に加えて、右足の土踏まず辺りに痛みがあり、この痛みのため途中歩かなければならなくなりました。
Aさんは、高校3年間空手部に所属し、右足土踏まず辺りに負荷がかかる体勢を常に作っていたようです。フルマラソンという過激な運動をすると、その弱みにつけ込まれます。Aさんは、筋肉痛など気にしていません。とにかく、右足土踏まずの痛み・・・
まず、氷水で患部を冷やしますが、あまり必要ではないようです。上腕診(肘の内側横紋の触診)では、左右の胸椎に対応する個所に圧痛点があり、それぞれ2本の置鍼で圧痛点はなくなりました。
これは、基礎治療で自律神経の働きを活発にします。
さて、これから右足土踏まずに集中して治療をするのですが、2つ効いたポイントがありました。
①右耳の上部前方の圧痛点(D点)、ここに2本置鍼で、右足土踏まずの痛み2/3取れました。しかし、これから中々取れません。
そこで、下肢の痛みを上肢で取る手技を行います。右足の土踏まずとは、内側楔状骨になります。これと対応するのは、右手の母指球にある大菱形骨です。この付近の圧痛点に、鍼やお灸をして右足土踏まずの痛みを取っていきます。もう少しなのですが・・・まだ痛みがあります。そこで、
右手の母指球にある大菱形骨の圧痛点に、指を軽く置くだけの操法を15分。
「さあ〜、どうですか?」
「・・・・痛くない‼️」
この操法が効いたようです。Aさん普通に歩けています。めでたしめでたし。