あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!抜粋12

山元敏勝先生がYNSAで治療された実例をご紹介します。

『突然口が開かなくなり来院、1階の治療で完全に改善し、食事も出来るようになった女性15歳中学生顎関節症

この患者さんは、日南に住む中学生の女の子でした。突然口が開かなくなり、その日のうち、すぐに来院されました。ショートカットの快活そうな女の子でしたが、急に口が開かなくなったことへのショックと不安から、とても元気がなく心配そうな顔をしていました。

口はわずかに指が1本入るくらいにしか開けることができず、「口を動かしてごらんというと」耳の付け根あたりにカクカクするという違和感と顎の痛みを訴えました。

なんとか会話はできるものの、ままならない状態で、もちろん、何かを食べるということもまったくできる状態ではありません。

私の西洋医学としての診断は、顎の関節に障害の起きる「顎関節症」でした。YNSAの首診を行うと、脳神経に関係する4つの点に明らかな反応がみられました。「顎関節症」が起こる原因は人によってさまざまですが、顎の関節の動きは脳神経がコントロールをしているため、この女の子の場合には、この4つの脳神経になんらかのトラブルが起きていたと考えられました。

そこで頭部にあるこの4つの脳神経とつながる点に針を刺し治療を行いました。初めての針治療だったため、針にも不安な様子が見られましたが、ほとんど針の痛みは感じなかったようです。針を刺した後、「口を開いてごらん」と言うと、これ以上開かないと思うほど大きな口を開きました。これには自分でも驚いたようで、びっくりしたような顔をしましたが、次の瞬間、ついさっきまでの暗い不安そうな顔をふきとばすように、中学生ならではの元気いっぱいの笑顔で大喜びをしました。

この1階の治療で、耳の付け根にあった違和感も痛みも消失し、会話はもちろん、食事もまったく問題ない状態まで改善しました。

顎関節症は習慣性があるため、人によっては繰り返すことがありますが、この女の子の場合は、それ以降も順調であったようです。』

顎関節が4つの脳神経をねらい、1回の治療で完治とは、驚きであり、非常に参考となります。多くの神経は、脳から中枢神経を通り末梢神経へと広がっていますが、12本の脳神経は、脳から直接、末梢神経(嗅神経、視神経・・・舌下神経)が広がっています。この12の脳神経のうち、顎と関係あるのは・・・・推測ですが、5番三叉神経、7番顔面神経、9番舌咽神経、12番舌下神経ではないか・・・・・と。

これらの神経の治療点は、オデコの生え際中央部から頭頂部にかけて1~12番と並んでいます。

いい勉強になりました。