YNSAの創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。
(絵と本文とは、全く関係はありません)
『乳がんにより乳房を切除後、自由のきかなくなった腕が、2週間で完全に動くようになった
乳房切除による運動機能障害(女性 60代 主婦)
乳がんのため左乳房切除手術を受けられた患者さんが、退院後すぐに私のところにみえました。乳房を切除するということは大変につらい決断が必要だったと思いますが、がんの手術そのものは成功し、前向きに回復にとりくまれていました。
この方は、手術で左の乳房を切除したことによって、左腕の動かせる範囲が狭くなり、腕を伸ばした状態でも胸の高さほどまでしか上がらない状態でした。
そのため生活も不自由で、早く腕を元のように動かせるようにしたいと治療にみえたのです。
YNSAの首診を行うと、腕や肩関節に関わる点と、2つの内臓と関わる点に反応を認めました。そこで、頭部のこの3つの点に針をさし、そのまま様子をみました。YNSAの治療では、通常30分ほどしてから針を抜きますが、20分たった頃、左腕に動きが出てきました。肘をやや曲げた状態ではありますが、左の手のひらが、頭の少し上にくる位にまで腕が上がるようになりました。
1週間に2回治療を行い、ちょうど4回目の治療で、腕の動きが自由になり、左腕も右腕と同じように真上まで上がるまで改善しました。
このような手術後のケースでは、通常のリハビリでもある程度までは動くようになります。ですが完全に動くようになるまでには相当の長い時間が必要になります。YNSAには、大変早くに改善が見られると言う特色がありますが、この患者さんが2週間と言う速さで改善されたのには、もう一つ大切な要素が関わっています。
それは、腕が動かなくなってから、早い段階でYNSAの治療を受けた事です。手術の傷跡はとても新しく、普通であれば家でゆっくりと休養していてもおかしくはない状態でした。
YNSAでは、このように、症状が出てから早い段階で治療を受けることで、より大きな改善がみられます。』
現在、手首の骨折手術をした患者さんを診ているのですが、その方は針嫌いでまだ1本も刺したことがありません。指で軽く触れるだけの施術をしているのですが、手術後は、全く成果が上がっていません。次回の治療では、何とかこの本を患者さんの前で読み説得しようと思います。