緊張性頭痛に効く点

本日は、久しぶりに患者さんゼロ。やはり、コロナヴィールス拡大の影響が影を落とし始めています。換気を良くして、少々寒い院内から、雨合羽(あまがっぱ)を着て、1カ月前にあった症例を紹介します。

卓球の練習中に、脱水症状となりふらつき始め、倒れかけた男子高校生C君。帰宅しても頭痛が激しく夜7時に来院。今回が初めての治療となります。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)は、左側に圧痛。左側から治療を始めます。

上腕診(肘内側の横紋周辺の押圧で、頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳、小脳の診断をします)結果、下記の通りです。

左:腰椎(1)

右:小脳(0)

反応があった左腰椎の治療点(左耳前のこめかみ)に1本置鍼。すると、左腰椎の診断点(左肘内側)がゆるみ、ついでに右小脳の診断点(右上腕外側)がゆるみました。これで、自律神経が整いました。

今度は、首診です。

左:心包=心臓の周辺(0)、心(1)、大腸(1)、小腸(1)

右:心(0)

左側頭部の心、大腸、小腸の治療点に1本ずつ置鍼すると、左心包、右心の診断点を含む全ての診断点がゆるみました。

「・・・さあ、これで頭痛は、どうですか?」

「・・・まだ、痛いです。」

そこで、テクチ(トルコ人医師)先生が、提唱していた点を思い出しました。それは、頬骨弓の下で、耳から数cm程前の圧痛点です。丁寧にC君の耳の前の圧痛点を見つけ、左右に1本ずつ置鍼。

「今度は、どう・・・?」

「・・・・???痛くないです❣️」

この点は、緊張性頭痛や痙攣(けいれん)性の痛みを和らげるのに役立つそうですが、その通りでした。C君の驚いた顔を今でもリアルに思い出しますが、治療した本人の方が、C君以上に内心は驚いていたのでした。

その後、ご家族の方に、C君の様子を聞いてみたのですが、すっかり良くなったそうです。