昨夜の大雨が、屋根から滝のように落ちたところに、ゴーヤを植えていたプランターを置いていたのです。ゴーヤは白い根っこをさらけ出し、腐葉土はあたり一面に飛び散っていました。
「ありゃ!!こりゃあいかん・・・」
と、雨合羽(あまがっぱ)に着替えて、ホースをジェット放水にして、腐葉土を道路まで流していると、軽トラが1台駐車場に入ってきました。
「先生、これズッキーニの育て方が書いてあるけん、読んでみて。それと、この本は面白いことがいっぱい載っとるけん・・・参考にしてみて下さい・・無農薬がええけん。」
と昨日来られたご夫婦の患者さんが、雨の中、来られ風のごとく去っていかれました。
写真にある4冊のうち、「自然農薬で防ぐ病気と害虫」には驚きました。全く未知の世界で、ワクワクの連続でした。その一部を掲載します。この本の冒頭の「はじめに」で驚きました。
『春はツクシにアセビにチューリップ、夏はアサガオ、スギナ、オミナエシ、秋はサルビア、コスモス、ヒガンバナ・・・・これが私の旬の雑草3種混合自然農薬の材料です。自然界の植物も動物も皆お互いに身を守り子孫を残す術と、互いに共存共栄する知恵を持っています。私の自然流防除は、こんな自然界の力をお借りして病害虫たちから身を守る野菜たちの力を手助けしてやることが基本になっています。
(中略)
これらは、すべて身近な自然からの贈り物です。金もかからず、自然農薬の成分は4〜5日後には分解され野菜の養分になります。
化学農法による防除は、病害虫を全滅させる力を持っていますが、病害虫もすぐそれに対抗する力を持ってしまい、強い病害虫だけが生き残る悪循環となっています。人間の都合で完全に絶滅しようと思っても、そうはいきません。逆に野菜の力を弱め、それを食べる私たちにも効いてしまうことになるのです。
私は化学農薬や化学肥料を用いず、身近にある自然の材料で自然農薬を作り野菜を作ってきました。100%防除しようとは思いません。80%も防除できれば満点です。残りは天敵たちにお任せです。』
60%で十分です・・・これ実践してみます。