先日、患者さんの奥さんの「家庭菜園師匠」が来院されました・・・というか、畑見学に来られました。この「家庭菜園師匠」は、奥さんのお母様です。畑を見て言いたい事が、たくさんあるそうなのです。実は、この日を私は待っていました。とにかく、何をどうすればいいのか、さっぱり分からない状態が続いていたのです。
「このトウガラシの苗が、ナスが近くて嫌じゃ言うとる。もっとノビノビしたい言うとらい。この苗は、ソロソロ肥料が欲しい言うとるな~・・・・フキは、こんなに日当たりがええとこじゃのうて、ええ。あっちの隅で十分じゃわい。ほっとっても生えてくるけん・・・・ウチじゃ、フキを食べん日がないくらいじゃけん。」
ということで、師匠のいわれる所に、トウガラシとフキを移植。
「ごめんなさいね、色々言うて・・・このトマトの新芽は取ったらええ・・・これも、それから・・・これも・・・」
「こんなに取ってええんですね。」
「キュウリのツルが上に行きたい言うとるじゃろう・・・助けてあげたらええんよ。」
などなど、次から次へと野菜の気持ちを教えてくれます。見る見るうちに庭が元気になっていきました。そして、ついつい弱気の本音を、ぽろり。
「今年は、初めてなんで、あんまり出来んかってもええんです。」
「それは、ウソじゃ!やるからにゃ、ええもんを作らにゃあ!」
目が覚めました。いいもん作ります。師匠の言葉が身にしみたのであります。
そこで、ダンゴムシ。ズッキーニの葉っぱ2枚は、コテンパンにやられました。そこで奥さんから提案がありました。
「ダンゴムシは日中暑い時、涼しいレンガなどの下に隠れるの。私は、草引きした草に水かけて鉢をひっくりかえして置くの・・・・そして4時頃に鉢をひっくり返すと、ダンゴムシがウジャウジャいるので、それをビニール袋に入れて天日干しにするの・・・」
そこで、私も考えました。ダンゴムシはコーヒーが大嫌いなのに、豆殻は大好物。そこで、草引きの草の代わりにコーヒー豆殻を畑に置き、鉢をかぶせてみました。果たしてどうなるのか・・・楽しみです