あじさいの杜鍼灸院の駐車場に、家庭菜園を始めて1ヶ月ほど経ちました。すると、今まで鍼灸院内で終日過ごしていたのが、外に出て野菜と対話する日々が増えて来ました。
私が小学生の頃、日曜日の朝は飼っていた小鳥(セキセイインコ、ジュウシマツ、文鳥、キンカチョウ、紅スズメ、カナリヤetc)を、父親とずーっと見ていました。何も喋らず小鳥の様子をただただ見続けるのです。家庭菜園を始めて、あの無言の時空が、懐かしく舞い降りたように思います。あれを「愛情」というのでしょう。
父は「愛情」のかたまりでした。中学校の美術の教員でしたが、生徒指導に全てを捧げていたように思います。校長になってからは、生徒に花を育てる指導を徹底して行い、「花校長」と言われていました。この年になってやっと父親の思いが少し分かったように思います。父親が亡くなった年に近づいた今、父親に代わってこの世にお返し出来ることを、やっていければと思います。