膝診をせざるを得なくなった90才代のBさん。相変わらず首診(内臓の状態把握)では、全く圧痛点が見当たらず頭を抱えていました。そこで、前回から足首を首とみなして圧痛点を探ろうとしています。Bさん、足首にはたくさん圧痛点があります。ここを診断点として、側頭部の治療点に置鍼をして、診断点の圧痛がなくなればBさんのように、上腕診、首診に全く反応しない人には、対応出来ることになります。
まだまだ、膝診ほど明確なポイントは分かりませんが、足首にあった3ヶ所の圧痛点は、Bさんの側頭部に置鍼して消滅しました。
足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診):左→左側から治療します。
膝診(膝窩横紋周辺の触診)
左:胸椎(1)、腰椎(0)、大脳(1)、小脳(0)
右:なし
足首:圧痛点3ヶ所→左側頭部、腎、脾、肝の治療点で圧痛点消滅。
以上の治療後、ゆっくり40分ほどベッドで休憩してもらい、5本の鍼を抜きました。いつものように、ゆっくりと歩いて(娘さんの介助付き)トイレに行かれました。しばらくして、トイレのドアが開いて振り向いたところ、予期せぬことが起こりました。
「トコトコトコトコトコトコ」
「あれっ!?・・・・早い❣️」
普段はゆっくり歩いているBさんが、小走りのように歩いて玄関まで行ったのです。私は思わず叫び目から涙が出そうになりました。
「ね、ね、先生言った通りでしょう。動きがシャープになったでしょう‼️」
高齢の方には、脚、足首の治療が大事だと思い知りました。