以前は、鍼(はり)大嫌いだった女子中学生のBちゃん、4か月ぶりの来院です。もう、Bちゃんは鍼治療を受け入れています。昨夜から気管支あたりがつまって咳(せき)をしたくても出来ない状態が続いています。早速、膝診(膝窩横紋周辺の触診)から始めます。
足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)左足に圧痛点→左側から治療を始めます。
膝診
左:頸椎(1)、胸椎(0)、大脳(1)
右:なし
首診
左:腎(0)、膀胱(1)、肝(0)、胆(0)、心(0)
右:小腸←チェックせず
膝診で最も痛みを感じたのは、頸椎診断点(膝内側の鵞足付着部→膝内側の大きな骨と筋肉の境目)。2番目は大脳診断点(太ももの内側)。それぞれに1本ずつ置鍼。すると、膝ウラの胸椎診断点の圧痛点がなくなりました。
「Bちゃん、これで胸どう?」
「楽になってきました。」
次に首診で最も痛みを感じた膀胱診断点の治療点は、側頭部にあります。そこに1本置鍼すると、その他の診断点の痛みもなくなりました。すると、同伴のおじいさんから、
「息出来るか?」
「・・・・・・・出来る、楽になった!」
これで、終了でもいいのですが、念のため脳神経9番、10番の治療点に1本ずつ置鍼して終了としました。(脳神経の9番は、舌咽神経および、肺に関係し、脳神経の10番は、迷走神経は、ノドの筋肉や副交感神経を支配しているため)