火曜は、フォークソング世代の常連患者さんが、集まる日です。そして、その中に高校の同級生が2人もいます。その人達と話していると、高校時代の記憶の断片が次々と浮かび上がって、心は少し高校生になっています。
「今日は、ええ天気じゃったな。」
「ほうよ・・・ええ天気じゃけん、ついついガンバってしもうて、腰にきとる(60才代の男性患者Aさんは、農業従事者)・・・・しっかり診てや。」
から、始まる会話は、いつの間にか30分たちます。まだ、どこも診ていません・・・・ふと、今たちかえると、何を喋ったのか良く覚えていません。そして、治療に入るのですが、高校の同級生ともなると、こんな会話になってしまいます。
「Aちゃん、今な、足首の診断点を見つけよるんよ・・・ほじゃけんな、足首診(み)させてや。」
「うん、ええよ。」
「ここ痛ない?」
「痛いよ。」
「ここは?」
「痛いよ。」
・・・・
最後までこんな感じ
「Aちゃん、全部じゃが・・・お疲れじゃな!」
「疲れとるんよ・・・」
「Aちゃん、ここが1番痛かった?」
「そうじゃな。」
「ここはな・・・心包じゃと思おとるけん、ここ(側頭部)痛ない?」
「痛い・・・相当じゃ。」
「そしたら、刺すけんな・・・・どう痛い(足首診断点の圧痛があるかないかの確認)?」
「・・・・痛ない。」
「そうじゃろ・・・(ちょっと満足げな私です)」
側頭部の治療点に置鍼し、足首の仮想治療点の圧痛が消えたことは、足首で診断出来る可能性を示しています。心、脾も同様に仮想治療点の圧痛が消えました。これを続けることで、何かが見えてくるかも知れません。ちょっと楽しみです。
さて、Aさんとの会話は続きます。
「夏は暑かったけん、水を毎日やりよったろ。今は、やり過ぎたらいかんで・・・・畑は、乾かさないかん。水やり過ぎて根ぐされさせるんが、1番良うないで・・・・」
と、大変重要なことを教わりました。サクラの落ち葉を腐葉土にするため畑にまきましたが、これも水加減を考え感じながら、しっかり教わろうと思います!