遊びに来られた友人A夫妻と話をしていると、
「私、片方の背中が極端に盛り上がっているんだけど・・・・・どうしてなんかな?」
「・・・・・ちょっと、背中・・・・確かに右が膨隆してる・・・・ベッドに仰向けで寝てもらえますか?・・・・やっぱり、左脚の方が長い(骨盤が左傾斜)。」
右腰背部が膨隆しているということは、脊柱から右が縮んでいると考えられ、骨盤の右側が上がっています。そのため、左脚が1.5cm長くなっています。こういう時は、長い左脚のカカトを親指で押し込み、骨盤の左側を右側より上に位置します。この状態は、縮んでいる右側が伸びた状態になります。そして、左カカトを押し込んでもらいます。押し込む事で体幹に圧がかかり、両脚の長さが整いました。
「ほら、これで長さが整ったでしょう?」
Aさんの骨盤の出っ張り(上前腸骨棘といいます)が同じ高さになったことを確認します。次に両膝を立ててもらい、左右にゆっくり倒してもらいます。
「どちらの方がやりづらいですか?」
「左ですね。」
やはりまだ、右側が縮んでいるようです。こういう時は、やりづらい方からやりやすい方へゆっくり動いてもらいます。ただし、私が軽く両膝を抱えているので、Aさんの両膝は動きません。カラダの中がゆっくり動きます。
「・・・・背中が、暖かくなってきた・・・・血流が良くなった感じ・・・」
Aさんに起きてもらい、背中を触ると膨隆がなくなり左右とも緩んでいます。まだ右側が少し膨らみを感じますが、ずいぶん変わったので、Aさんは驚いていました。やはり、操体法は素晴らしい。
今日も、YouTubeを制作しました。不眠患者さんを治療した個所が中心です。
https://www.youtube.com/channel/UCAwvpnfBuOxIODM-s0_iUYQ