筋膜と診断点、治療点

名古屋から来られた三浦欣也先生の紹介で購入した「閃(ひら)めく経絡」(医道の日本社)が面白いのです。この本の副題は、「ファッシア」がナゾを解く鍵だった!です。

「ファッシア」というのは筋膜のことです。1900年代は、筋膜という結合組織は注目されていませんでしたが、1990年代頃から脚光を浴び始め、今やトップランナーになっています。

筋膜とは筋肉の周りにあるコラーゲンを主成分とする膜で、筋肉の中にある小さな筋肉にも筋膜があります。そのため、ヘチマタワシのような立体的なネットのようになっています。この筋膜は浅いところ、深いところを12の筋膜が流れ、ツボの流れ(経絡)とほぼ一致しています。「閃(ひら)めく経絡」によると、コラーゲンが電気を発生させ、伝導の特性を持っているとあります。つまり、気といいう概念は、実は電気であるということ。

気という概念には?マークがつく人も、電気というと納得出来るのでは・・・・単純な私は、気=電気と今後は解釈することにします。その上で、アナトミー・トレイン(医学書院)の筋膜の12の流れのうち9番目のデイープ・フロント・ラインに注目。

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、首診で内臓の診断をし、側頭部の治療点に置鍼。すると、首の診断点と内臓がゆるみ整います。写真の筋膜の流れを見てみると、側頭部の治療点に置鍼し、首がゆるみ内臓もゆるむという流れが見えるように思います。いかがでしょう?