4日前に、ギックリ腰で来院されたの40才代の女性患者Cさん、長時間イスに座っていると、まだ腰に痛みが出てくるそうです。そこで、足の合谷診(第一中足骨と第二中足骨の間の触診)、膝診(膝窩横紋周辺の触診)、首診(内臓の状態診断)を行ったあと、操体法をすることにしました。
ベッドで仰向けになって、両膝を立ててもらいます。左右にゆっくり倒して、どちらが楽に倒せるか?このカラダの聞き分けが重要です。そして、楽でない方にもう一度倒し、私がその体勢を両手で保持したまま、Cさんにはゆっくりと楽な方に動いてもらいます(実際には、私が保持しているため、Cさんに大きな動きはありません)。これを2回繰り返して、左右の両膝倒しがスムーズになってきました。
しかし、骨盤の左上に痛みが残ります。そこで、陶石を左肩甲骨の下にある圧痛点に置き、Cさんは仰向けのまま、ゆっくり微妙な動きをしてもらいました。4〜5分経過で充分でした。これでかなり腰痛が軽減。次に肩甲骨の圧痛点に私の右中指を置くだけの操法を7〜8分して、鍼治療となりました。
足の合谷診:右(右側から始めます)
膝診
左:胸椎(0)、腰椎(1)、脳幹(0)、大脳(0)
右:胸椎(2)、腰椎(0)
膝窩あたりの圧痛が頭に置鍼することで、なくなります。( )内の数は圧痛が無くなった時の置鍼数。(0)は、他の置鍼により圧痛がなくなった事を意味してます。この時点で、Cさんの腰痛はなくなりましたが、首診で内臓の状態を知り、頭に置鍼をして内臓を整えます。
首診
左:腎(0)、膀胱(1)、大腸(0)、小腸(0)
右:肝(0)、胆(1)、心(0)
左右それぞれ1本ずつの置鍼で終了。
操体法を組み合わせての治療は、効果的。鍼の本数が少なくなるような気がします。