耳が聴こえる

先週、急に耳が聴こえなくなったと、意気消沈して来院された80才代の男性患者Bさん。その日は、耳鳴りの治療点に6本置鍼した後、いつもの治療をしました。つまり、真っ先に耳の治療をしたのです。そして迎えた本日。

「先生、おかげで耳が聴こえる様になったんです・・・・一昨日(おととい)くらいから、徐々に聴こえるようになって、昨日(きのう)の朝、仏壇の鐘を叩いたら・・・今までは聴こえてのうて、もうわしゃダメかのうちゅうて、思いよったんです・・・そしたら、はっきり聴こえて来たんです。」

と、生き生きとした表情で話してくれました。急性の耳疾患に対して、山元式新頭鍼療法(YNSA)の威力の素晴らしさを、私は初めて実感しました。慢性の耳鳴りの患者さんには、上手くいかなかったり、上手くいかなかったり、ちょっと上手くいったりくらい、だったのですが、急性患者Bさんには、効いたようで本当に嬉しかったです。生き生きとしたBさんの表情から、「この仕事を選んで良かった」とつくづく思いました。

「先生、調子が良うなったら、ここ(後頭部)がウズウズする様な感じになって、血流が良うなっとりまさい・・・手のひらも痒(かゆ)うなっとりまさい。それと、判断力が良うなっとる・・・・耳が悪るなるより前のこと思たら、それより良うなっとりまさい。嫁に、テレビの音小させいちゅうて怒られよったんじゃが、それがのうなったんですけん。」

Bさん、こちらこそ本当にありがとうございます。元気をいただきました。

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