一昨日のブログに、「足は母趾球、手は有鈎骨(ゆうこうこつ)、有豆骨(ゆうとうこつ)」と書きましたので、今回はその視点で大相撲を見てみました。立ち会い前の「最後の仕切り」で行司(ぎょうじ)が
「手をついて。」
と必ず言いますが、この真意は「手の有鈎骨(ゆうこうこつ)、有豆骨(ゆうとうこつ)」を意識してだと思います。多くの力士は立ち会いの「一つ前の仕切りまで」は、手の有鈎骨(ゆうこうこつ)、有豆骨(ゆうとうこつ)を土俵につけようとと意識するのです(実際には難しいです)が、立ち会いの仕切りでは、ちょっこっと手をついた立ち会いの動作をしてしまいます。その中では、大関朝乃山の仕切りが素晴らしいです。最後の仕切りでも、しっかり「手の有鈎骨(ゆうこうこつ)、有豆骨(ゆうとうこつ)」を意識し丸まった姿勢を取っています(写真は、立ち会いの瞬間)。
残念ながら、朝乃山は照ノ富士に負けてしまいましたが、これからも、立ち会いの「手をついて」に注目してみたいのです。