バネ指に関して、インターネットから引用します。
『指の屈曲は、屈筋腱が筋肉の収縮力を関節に伝えることによって行われています。屈筋腱は指の付け根(MP関節部)から指先まで、腱鞘というトンネルの中を滑膜組織に包まれ滑らかに動いています。腱鞘は、指を曲げた時に屈筋腱が骨から浮き上がってしまうのを防ぎ、力を有効に伝える滑車(プーリー)の役割を担っています。
ばね指とは、この屈筋腱の通過障害です。
まず、滑膜が炎症を生じ腫れてしまい、屈筋腱が腱鞘の中を滑走しにくなると、指の動きが制限され、痛みも生じます。さらには、MP関節部にある腱鞘の入り口(A1プーリー)が狭くなると、屈筋腱の太い部分がそこを通過しにくく引っ掛かるため、ばね現象が起こります。』
※プーリーとは、英語で滑車の意味(pulley)
とあります。バネ指で来院された70才代の女性患者Aさんは、3ヶ月で左手のバネ指が治りました。その治療点をご紹介します。一番効果的だった治療点は、左ヒラメ筋を内踝(うちくるぶし)
から7〜8cmくらい上の圧痛点。これは、左ヒラメ筋の圧痛点を指先で押圧するだけで、Aさんのバネ指が緩んだため、Aさんは信用してくれました。週2回の通院で、徐々によくなり、現在ではバネ指のことは忘れています。
その他の治療点は、Iソマトトープ(小さな人型の投影)、C点の指に対応する個所です。イラストを参照にしてください。