質問責め 続報

『「先生、何で?」「先生、何でここがザワザワするんでしょう?」

質問責めの女性患者Cさん。「さあ・・・よく分かりません。」「まあ・・・」などといい加減な返事をしていたのですが、あまりにも、言葉が先に出過ぎているので、

「いくら頭で理解したとしても、知れています・・・・実は、私がCさんのカラダの状態を聞くのが本当なんです。質問するのは私の方なんです・・・Cさんのカラダの状態を教えてください。」

と言ってからは、Cさん素直にご自身のカラダと向かい合い、適切な言葉で状態を教えてくれました。治療の途中では、Cさんの疑問に答える時間も取りました。次回の治療でどのような会話になるのか・・・・ちょっと楽しみです。 』

と以前フェイスブックに書いたことのある女性患者Cさんの続報です。以前ほどではありませんが、やはり、質問をして来られます。そこで、今回は操体法の圧痛操法だけで治療することにしました。Cさんは、両手の震えが気になって、字が上手く書けないそうです。また、右股関節の外側と、右膝が痛いそうです。畳部屋に仰向けになってもらい、緊張しているところを押圧します。すると、

「痛っったいい・・・」

という言葉と共に、激しいカラダの動きが生じます。これが無意識の動きで、カラダが欲している動きです。Cさんのように質問をし続ける患者さんは、頭で納得することに喜びや安心感を感じ、カラダの声を聞くことを忘れがちです。今回は、しっかりとカラダと向かいあってもらいます。少し荒治療ですが、これぐらいしないと、私の言ったいることを、理解してもらえないと判断したのです。無意識の動きを見て、Cさんのカラダは、両膝傾倒を欲しているのがよく分かりました。

そこで、両膝傾倒の操法を指導。上手にできるようになりました。そのあとは、右肘のコリを取る操法の指導を行いました。

「Cさん、今はどんな感じですか?」

「・・・・あれ?痛みが無くなった・・・・カラダが、ポッポと暖かい!」

「そうでしょう。無意識の動きでカラダ歪みがとれていくんです。」

「先生に教えもろた動き・・・・何かに書いとかんと、忘れてしまう・・・・先生、紙ありませんか?」

Cさんにクリップ付きのボードに紙をはさんでお渡しすると、

「・・・・・先生、手の震えがなくて、普通に書ける!」

Cさんの字を見てみると、綺麗な文字でした・・・・これで、少しは理解していただけたかな・・・・