ヒラメ筋の圧痛点

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、手指の屈曲が不能な患者さんをヒラメ筋の圧痛点に置鍼し治療します。今日の治療では、2人の患者さんがそれぞれ右手親指と中指の屈曲が困難でした。

30才代の女性患者Aさんは、生後間もない赤ちゃんを抱えることが多いので、右手親指がバネ指のようになっています。それで、右ふくらはぎのヒラメ筋(ふくらはぎ内側)の圧痛点を探して置鍼。

「・・・・あれ?動くようになった・・・・先生、スゴイ・・・」

動きはスムーズになったのですが、まだ親指の根元付近には圧痛点があるので、それに対応する右足の第一趾の圧痛点にパイオネック(円皮鍼)を貼り、そこに私の中指を軽く触れる操法を行いました。これで、親指の圧痛が薄れました。

60才代の男性患者Bさん、右手中指が脱臼したような状態で、全く曲げることが出来ません。そこで、右ふくらはぎ内側の圧痛点を探して置鍼。

「・・・・先生、電気が走る・・・・膝に来た・・・・・頭に来た・・・・・そしてノド通って、胸まで・・・・・」

感受性豊かなBさんは、現象の言語化をスラスラとしてくれます。

「先生、指が動くようになった・・・・ひどいな~・・・・あれ?もしかして膝が動くようになったかもしれん・・・ちょっと動かしてみようわい・・・・先生、膝まで良うなっとる・・・・ひどいな~」

ということで、ヒラメ筋の圧痛点はよく効くのです。