二度あることは三度ある

一昨日と昨日に続いて今日も、バネ指予備軍の60才代女性患者Aさんが来院されました。急に左手人差し指の第二関節が動きづらくなり、その指を引っ張り過ぎたため、人差し指の根元(MP関節)付近が内出血しています。梅雨になり低気圧で血流が悪くなり浮腫(むく)みが生じる気象病なのかも知れません。もし、今週来院される患者さんの中に、指疾患の方がおられたならば、梅雨との因果関係を考えていいかもしれません。

いつものように、自律神経と内臓を整えて(パイオネックスの治療)、気になる左手人差し指の治療となります。Aさんは、基本的に鍼を刺す治療はせず、パイオネックス(皮内鍼)のみなのですが、今回はAさんを説得して、左ふくらはぎのヒラメ筋に置鍼します。

「・・・・凄い、今足の親指と人差し指のところに、電気が走りました・・・うわ〜、ピリピリピリピリ来てる!」

「そうでしょう・・・・手の人差し指と足の人差し指とは、繋(つな)がっているんです。手の方には、深指屈筋という指を曲げる筋肉があるのですが、これに対応するのが、ふくらはぎのヒラメ筋。この2つの筋肉が引っ張りやいこしているんです。」

「それで、手の人差し指がゆるむのですか?・・・・あっ、ゆるんでる・・・楽に曲げることが出来る・・・・完璧ではないですけど・・・手の人差し指を引っ張ったりしては、ダメなんですね」

「そうですダメです。炎症を起こしているのですから、氷水で冷やせばいいんです。後で、やり方をお教えします。」

「鍼って、こんなことも出来るんですね・・・もう、ビックリです。」

などと話ながら、ヒラメ筋に刺した鍼を微妙に動かします(雀啄=じゃくたく)。足先のピリピリ感が少なくなったので抜鍼。その上にパイオネックスを3個貼り、私の指先を軽く置く操法を行います。そして、Aさんにも時間がある時にやっていただく様にお願いしました。

私の操体法の師匠・今昭宏先生から教わった氷水で炎症部位を冷やす方法を、Aさんにお教えして、終了となりました。