ホタルが乱舞する棚田が金賞

 

定休日なし(臨時休業あり)で、「あじさいの杜鍼灸院」を営業しているのは、私が若い頃からあまり仕事らしい仕事をしていなかったからです。今になって、そのツケが回って来ているだけです。あと20年はやらないと、お返し出来ないように思います。大好きな仕事なので、全く無理なくやれています。

治療室にいると、色々な出会いがあります。様々な情報も入って来ます。今日は、久しぶりに昨年の「コメの食味鑑定国際総合部門」で最高の金賞を受賞されたAさんが、来院。国内外の4755点のお米から選ばれたのですから、本当に凄いことです。治療に30分、後の会話が2時間弱となりました。

Aさんによると、西日本のコメが選ばれること自体が、珍しいことだそうです。今までは、米所(こめどころ)の北陸や東北地方から、よく選ばれていました。それが、南国愛媛の東温市の山奥のコメが選ばれたのは、それなりの理由がありました。もちろんAさんの研究心、努力、忍耐、才能などが受賞の大きな要素になったのですが、東温市の山奥の音田(おんだ)という部落の環境が大きいそうです。標高250mほどあるため、昼夜の寒暖差が大きく、これがコメ作りに最適。また、広葉樹林の山に囲まれた土壌は、落ち葉により良質のものとなり、水が豊かで美味しく上質コメ作りのための環境となっているのだそうです。

また、Aさんは「自然」という言葉をコメ作りの哲学としておられます。「自然」は、しぜんとは読みません。「じねん」と読みます。元々日本にあった言葉で、自(みずか)ら、然(しめ)す。
人の手を自ら入れ、米との共存を示して行くのが「自然(じねん)」。

コメ作り名人には、後継者が必要です。若くて(中年の方もOKです)、ITも駆使出来て農業に地域おこしに興味ある方、弟子入りしてみては・・・・(余談:ホタルが乱舞しているそうです)