洲之内テレビ研究所

 

洲之内テレビ研究所という不思議な場所に行ってきました。テレビ研究所にもかかわらずテレビは、1台もありません。オーディオの中古品が、所狭(ところせま)しと並び、スピーカーには番号があります。空間の中央部には、その番号順のスイッチがあり、番号を押すとその番号のスピーカーから音が流れます。私は音には敏感ではないのですが、音の違いがはっきり分かります。

ここは、音に敏感でうるさい人には、天国のようなところです。そして、凄いのは良い音を出しているスピーカーが1台2000円だったりするのです。心地よい音に身を置いていると癒(いや)されます。

「これは、治療になる・・・・あじさいの杜鍼灸院の音空間・・・・」

患者さんの「大好きな曲の波動に身を置く」と細胞一つ一つが活性化するような感覚になるはずです。私も心地よく身を置いていると、懐かしい記憶がよみがえって来ました。20才代後半ニューヨークにいた頃、当時最も注目を浴びていたビデオアーティスト(ビデオアートの創始者)のナムジュン・パイクさんのアシスタントをしていました。アシスタントと言っても部屋を掃除したり買い物をしたり、指圧をしたり、作品作りのお手伝いをしたりの何でも屋でした。

そのパイクさんのアトリエが「洲之内テレビ研究所」をもっと雑然とした雰囲氣だったのです。それと同時に近くの中華街にあった雑貨屋にも似ていて・・・あれから40年経ちました・・・老け込んだりはしませんよ!