足と首

鍼(はり)を頭に刺すのが嫌いな60才代の女性患者Aさん・・・・このような患者さんが、新たな治療法を生み出すきっかけを与えてくれます。週に一回、体調管理のため約2年間通院されています。パイオネックス(皮内鍼)を足に貼るだけの治療になっていきました。しかも、極力貼る個所を少なくしないといけません。理由は、靴をはいて歩くと痛みを感じやすい敏感肌のためです。

合谷診:左(左側の上腕診、膝診を行います)

上腕診:胸椎

膝診:頸椎#2、胸椎#4、腰椎#4、#5、#6

首診:腎(1)、肝(1)、心(0)

今回は上記5個のパイオネックスを足に貼り、カーペンターズの曲をゆったりと30分聴いていただきました。貼った場所はYNSA学会でまだ認証されていないので記載できません。足における圧痛点は頭部以上に痛みを伴うことがあります。そんな圧痛点に爪で押圧すると、首が反応します。首には内臓の診断点が左右に12ずつあるのですが、それらの部位が緊張するのが見えます。

「なるほど、足と首が繋(つ)ながっているなあ~」

と実感できます。足と首随分離れていますが、離れていればいるほど、引きあう力が強くなると考えます。綱引きで最も大丈夫なポジションは、一番後ろのアンカー。この引っ張りあいがカラダの随所で行われていると考えています。そのポイントを見つければ、鍼(はり)1本で遠くの特定の場所が緩(ゆる)むのだと思います。カラダは面白い❗️