汗をかくほど怖い鍼

20才代の女性患者Aさん、腰痛で来院。鍼治療は初めてなので緊張した様子です。手には、じわ~っと汗が広がっています。通勤の車から、当院を知りインターネットで確認されたそうですが、鍼(はり)を頭に刺すとは思っていなかったようです。腰が痛いので、鍼を腰に刺すものと思っていたAさん。手ばかりでなく、首からもタラ~と2~3筋の汗が流れてきました。こんなに汗をかく患者さんは初めてです。テイシュペーパーで何度も拭(ふ)いてあげます。

合谷診:人差し指と親指の触診、左に痛みがあるため左側に置鍼

上腕診:圧痛点なし

膝診:頸椎#7(1)、胸椎#3(1)、#7、#8(1)、腰椎#4(1)、大脳(1)

首診:腎(1)、膀胱(1)、三焦(1)、胃(1)

上記9本の置鍼で腰痛はなくなりました。念のため、私が見つけた足の腰痛治療点を押圧。その後、硬式ボールを48個使ったベッドに仰向けになってもらいます。

「どうですか?」

「気持ちいいです。」

「20分位大丈夫だと思いますか?」

「全然大丈夫です・・・・・寝てしまいそうです。」

「分かりました・・・OKグーグル、タイマー20分お願いします!」

ということで、初めは緊張していたAさん、すっかりリラックスして熟睡となりました。Aさんの汗を見て、鍼(はり)のイメージはまだまだ「怖い」を確認した次第です。地道にコツコツ実績を上げるしかない様です。