木枯らし1号

関西地方では木枯らし1号が吹いたところがあるようです。近畿地方の「木枯らし1号」の条件は以下の通り。

◆霜降(10月24日頃)から冬至までの間。

◆気圧配置が西高東低の冬型になっている。

◆風向が北より。

◆最大風速が、8メートル以上。

1955年に観測し始めて、最も早い記録だそうです。青春時代、2年半過ごしたニューヨーク(マンハッタン島)は岩盤で出来ているので、夏は暑くて冬は底冷えする春と秋が少ない街なのですが、いつの間にか、日本もニューヨークのような季節になって来ているようです。

急に寒くなって来たので、80才代の女性患者Aさんは風邪を引いてしまいました。この患者さんは、糖尿病で慢性腎臓病(CKD)です。慢性腎臓病は、その重症度に応じて、ステージ1からステージ5の5段階に分けられています。その指標となるのが推算糸球体濾過量(eGFR)です。これは、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。

正常値90以上、90~60、60~45、45~30、30~15、15以下

15以下で人工透析をするようです。Aさんは、3ヶ月半(週に1回)の通院で、数値が17~21に好転しました。車イスを息子さんが押し来院されます。息子さんと2人で、

「数値を30に上げよう!」

とニコニコ顔でおっしゃっています。糖尿病の合併症とは 糖尿病の合併症をまとめると次の通りです。 三大合併症(細小血管症)網膜症、腎症、神経障害 の三つあるため「三大合併症」と呼ばれ、糖尿病に特有、すなわち糖尿病だけで起る障害です。 これらは主に、高血糖によって、細い血管が損なわれる結果起ります。Aさんは、「目がショボショボして、太ももがしびれたように痛く、数値が低いんです。」とおっしゃった通りです。

まず、目の治療点に10本置鍼したあと、風邪治療のため、2本置鍼。そのあと下記の診断を行いました。

合谷診:(人差し指と親指の間の触診) →左→左側の上腕診、膝診を行う

上腕診:胸椎(0)、腰椎(0)

膝診:頸椎#3、#5、#6、(3)、胸椎#1、#2、(2)、腰椎#1、#2、(2)、大脳(1)

首診:右じん(0)、右胃(0)、右脾(1)、右小腸(1)、左肝(0)、左胆(1)、左心包(0)、左大腸(1)、左小腸(0)

上記12本の置鍼で終了となりました。少しでも数値を上げていこうと思います。