カラダと鍼(はり)の説明

 

「60才以上の人は、90%以上椎間板に異常が認められるので、気にしなくてもいいです。椎間板のヘルニアは、マクロファージという大食細胞が、食べてくれますし、人は60~70%水で出来ているので、皮膚という水袋に骨が浮いていて、筋肉が支えていると考えた方がいいです。筋肉の周りに筋膜という主にコラーゲンで出来た膜があって、その筋肉は、細い筋肉の束が詰まっていて、その束も筋膜で覆われていて、その細い束にも、もっと細い筋肉の束があって、それも筋膜に覆われているんです。ですから、筋肉は立体的な筋膜に覆われているんです。」

 

私は、患者さんにカラダの説明をする時、まず骨は水袋に浮いているので骨は動くという認識を持ってもらいます。そして、立体的な筋膜がそれを支えてるとイメージしてもらいます。

「その筋膜は、カラダの浅いところや深いところを流れていて、その流れは12あります。丁度、東洋医学でいうツボの流れ、経絡と一致するんです。筋膜はコラーゲンで出来ていて、これは電導体ですから、鍼(はり)を刺すことで電気が走るのだと思います。よく東洋医学では、気という概念が使われますが、これは電気だと思います。電気はプラスとマイナスがあり、東洋医学の陰陽五行という基本概念と関係があると、私は考えています。」

と私見を述べて、さらに・・・

「カラダが凝(こ)ったり、血流が悪くて痛みがある個所は、筋膜がねじれています。一ヶ所にねじれが起こると、他の個所でねじれを作って、綱引きの様に引っ張りあうんです。ですから、遠くの患部とは全く違うツボに鍼(はり)を刺すと、一瞬で緩んでしまうんです。山元式新頭鍼療法(YNSA)は、そのツボ(治療点)を頭に見つけ出しています。」

と、鍼1本で痛みをとる事が出来るYNSAの説明をしています。