カラダと鍼(はり)の説明 その2

「カラダは常に良くなろうとしています。そして悪い方向に向かって行くと痛みというブレーキを掛けて気付かせてくれています。ですから、痛みはありがたいんです。痛みを感じない病気もあります・・・・残念ながらこの病気の人は、早く亡くなってしまいます・・・・痛みを感じないので、無理ばかりするからです。私が、治療点を探す時、必ず患者さんの最も痛い場所を探します。痛みがなければ、治療が出来ないんです。」

山元式新頭鍼療法(YNSA)は、首診で12の内臓の状態を痛みの有無を診断します。上腕診では、大脳、小脳、脳幹、頸椎、胸椎、腰椎状態をやはり痛みの有無を診断します。なぜそんな事が出来るのか、私なりに患者さんに説明しています。

「内臓は平滑筋という自分の意志とは関係なく動く筋肉が働き、腕や脚などは骨格筋という自分の意志で動く筋肉が働くのですが、それらは、筋膜を通してつながっています。ですから、カラダの内と外は繋がっていて、首の様な薄い筋肉があるところは、内臓の状態が現れているのです(診断点)。その治療点がやはり筋膜を通して側頭部や頭頂部にあり、鍼を1本刺すだけで筋膜を通して内臓を緩(ゆる)めるのです。YNSAの創始者である山元先生は、首の診断点を見つけた後に、上腕の圧痛点を通して、大脳、小脳、脳幹、頸椎、胸椎、腰椎状態が分かる上腕診を見つけたのです。」

「そして、大切なことは治しているのは、患者さんのカラダであって、決して私が治しているのではないということです。私の鍼(はり)は、あくまで刺激を与えて補助をしているだけで、カラダが治しているのです。」

と説明しています。